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昭和史 〈戦後篇〉 1945-1989
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| ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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| 人気ランキング: | 41598 位
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学校で日本の戦後の歴史を学んでいないはずである多くの方に必読の一冊
昭和史の大家である半藤氏が、話し言葉で語る講義録であるので、読みやすくボリュームを意識させずに一気に読み通すことができる本である。今の学校での学習カリキュラムからすると、現実には殆ど学校で学ぶことがない多くの人に日本の昭和戦後史のテキストとして是非読んでいただきたい本である。
また、昭和の始めに生まれた半藤氏にとって、昭和の戦後は同時代人として生きてきた時代である。堅苦しい学術的な内容ではなく、戦後の新聞や週刊誌や月刊誌に書かれてきたような内容を「生き証人」として述べている。そのため、ある事件が起きたとき、世間の反応はどうだったのかといった息遣いまで伝わってくるのが本書の大きな魅力である。
当時の人にとっては常識だったはずの事件の背景や舞台裏のエピソードも多く盛り込まれていて、読者は「なるほど、そうだったのか!」と思わず手を打つことも多かろう。
私自身の場合、一つ例をあげると、「赤い手袋」と俊足で一斉を風靡した巨人軍の柴田勲宅の
前の住人で、政界の大物だった広川弘禅の名がある時期から政治史から突然消えてしまっていることが長い間、謎であった。しかし、吉田茂と鳩山一郎の対立という戦後史の大きな流れの中で半藤氏の語りにより広川氏の人物像、失脚のいきさつが細かく述べられており。長年の謎が氷解し、のどのつまりが取れたような気持ちになった。
このようなことも当時の人達は新聞などで当然知っていたことだろうが、そのことが起きた後に生まれた私にはなかなか知るすべはないものである。
「憲法改正の問題」、「皇室のあり方」など、日本とそこに住む日本人が抱えている潜在的な大きな問題を考える上でも、本書は多くのヒントを与えてくれるはずである。
昭和20年代の空気がわかる
終戦直後の「アプレゲール」の時代から、「講和条約」「安保改定」「高度経済成長」「昭和元禄」へと向かう戦後の昭和史の流れが、有名人物のエピソードを中心にして著者が自身の体験を語る「オーラルヒストリー」の形式も加味した、読みやすい文体で綴られている。
本書の特徴は、現在の日本人があまり知らない昭和20年代の記述が大きな割合を占めている事だ。また前作に比べると、著者の信条や好き嫌いがよりザックバランに出ていて(小泉政権へのイヤミが飛び出したり)ちょっとどうかと思う箇所もあるが、学校では教えてくれない我々の同時代史を楽しく学ぶことができた。
前作が力が入っていた
戦前の方に力がはいっていたと思う分、戦後編は若干あっさり。 昭和史の大家である半藤氏の作品はどれも内容の密度は高いが戦後については分析が甘いといわざるを得ない。
日本人が知らねばならない慰安婦問題
この問題が他の戦争関連の問題と大きく違う点は、70年代まで一切問題視されなかったということである。 日本の反日学者や韓国の学者ですら「戦場で商売していた売春婦」として問題にしなかった。 「政府・軍による強制連行」の話が出て初めて問題化し、韓国にも伝わったのである。 慰安婦運動は、89年に大分の運動家が韓国で元慰安婦を探したのが全ての始まりである。 この時会った毎日新聞の下川記者は「原告を探すという発想には正直驚いた」と語っている。 この後、朝日新聞の「政府・軍による強制連行」の大宣伝の影響もあり、日韓の国際問題に発展していくことになる。
戦後の昭和史の決定版
1945年までを綴った前著を読んだとあらば、本書は必読です。厚みはありますが、講義風で読みやすいものです。表題では1989年までとありますが、実際には1972年の沖縄返還までとなっています(それ以降はまだ歴史になっていない、ということ)。それにしても、日本とは、日本人とは、いろいろと考えさせられる本でした。20代前後の、これからの日本を作っていく若い方々に、特にお薦めできる本ですね。
平凡社
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